FIREとは?必要な資産は?億り人にならなきゃだめ?

ファイア(FIRE)!!

最近Blogや書店などで見かける様になりました。
FIREと唱えても火炎が飛び出るわけではありません。1980年代の終わりから続く四角い名前の会社の作った国民的ゲームの呪文ではないのです。


FIREはFinancial Independence, Retire Earlyの略語です。
日本語にしてみると経済的自立(FI)と早期リタイア(RE)。


このブログタイトルの「FI」はFIREのFI(Financial Independence, 経済的自立)からとっています。

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目次


  FIREという単語をよく目にするようになりました

Blogや書店に目を向けると「FIRE」という単語を見かける様になりました。FIREと一緒に並んで目に飛び込んでくる単語は「早期リタイア」「資産形成」「経済的自立」です。


この記事の書いている2021年はコロナウィルスの影響が全世界に広がって約一年。急激に新しい生活様式が求められ、世界中へ広がった影響から脱出できないでいます。新しい生活様式により人の流れが変わればお金の流もかわり、生活への不安に満ちています。


不安が広がる世界で、コロナショックで急激に下がった株価は1年ほど上がり続けています。2021年2月には日経平均が30年ぶりの高値となりました。このように不安定になった生活と、毎日ニュースで流れる株価の情報などを目にし多くの人が投資を始めているのではないでしょうか?


投資を始めて情報収集しようと思い書店やBlog、YOUTUBEを覗いてみると目に飛び込んでくる「FIRE」という単語。同時に「FIRE」と並ぶ「早期リタイア」「資産形成」「経済的自立」という単語。 コロナの影響で広がった不安と、新しい生活様式で出来た時間をもとにFIREの考え方が広がっているのではないでしょうか?



  FIREとは


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FIRE(Financial Independence, Retire Early)とは経済的自立(独立)と早期リタイヤ(退職)を目標とする考え方です。数年前からアメリカの30〜40代のミレニアム世代で流行しはじめ、日本でも2020年頃からFIRE関連書籍を見かけるようになりました。


一言で言ってしまえば、
 「投資で経済的自立を達成し早期リタイアして自由になろう!」
という考え方なのですが、FIREを目指したとしてもその次の日に早期リタイアできるものではありません。経済的自立を達成するためにはリタイアを支える資産が必要になります。

  FIREの4%ルール

FIREを実現するためのには「4%ルール」が目安になります。「4%ルール」とは


1.年間支出の25倍の資産を運用する
2.資産の4%で1年間生活をする

このルールを守る事ができれば資産は減らない(経済的に自立できる)という考え方です。

この考え方の元になっているのはトリニティ大学の
 「Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable」
という論文です。

退職後、投資している資産を様々な割合で使っていくと、資産は最終的にどうなるかを調べた研究です。

4%ルール。少し具体的な数字(金額)で考えてみましょう

FIREのに必要な資産は?

総務省の家計調査のデータ(2021年2月5日公表)によると二人以上世帯の年間支出額(消費支出)平均は334万円1。この統計には非消費支出(社会保障料や税金)が含まれていないため、平均的な年間非消費支出の120万円2を足すと454万円になります。

*FIREすると今まで給与から天引きされていた社会保険料や税金も自分で払う必要があります。このため、この試算では厳し目に年間支出に非消費支出の120万円を追加して計算してみました。



年間支出額 = 消費支出+非消費支出 = 334万円+120万円 = 454万円

年間454万円の支出の25倍の資産が4%ルールとなるため

FIREに必要な資産 = 年間支出額×25  = 454万円×25 = 1億1350万円
となります、、、。びっくりする金額です。
FIREするには、投資の世界で言われる「億り人」になる必要があります。

FIREするためには億り人になる必要があるのか?(別の未来を探す)


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FIREするためには億り人になる必要があるということが分かりました。世の中そんなに甘くないですね。


では、億り人にならずにFIREする可能性は無いのでしょうか?



ここまでFIREの考え方をベースに話を進めてきましたが、いったん考え方を変えて、前提をおいて考え直してみたいと思います。


そもそもFIREの4%ルールで必要とする年間支出額が大きい事から、億り人になる必要が発生します。では年間の支出額を圧縮したらどうなるでしょう?


例えば月20万円、年間240万円の支出まで減らせた場合。
FIREの4%ルール・支出の25倍とすると

FIREに必要な資産 = 年間支出額×25  = 240万円×25 = 6000万円

と約半分の資産でFIREが達成できる可能性が高まります。

さらに他のデータを確認してみましょう。
年間支出240万円。この数字は現実的なものでしょうか?

不動産・住宅情報サイトを運営する株式会社LIFULLが公開している「住まいのインデックス3」からを探してみると
埼玉県児玉郡美里町の2人以上の世帯の年間支出額が240万円となっていました4
具体的なデータを確認してみると実現できそうな気がしてきます。


では、肝心の資産6000万円を達成するためには。どうすればよいか?
月々積立投資を行う前提で考えてみましょう。

1.月々の積立額=  15万円
2.想定リターン=  10%
3.積立期間  =  15年

おおよそ上の試算の通りとなりました。
少し厳しく見える月15万円の積立金額も
夫婦でそれぞれ7.5万円の積立と考えれば頑張って達成できそうな気がしませんか?
その他にも年10%のリターンは高めの設定ですが
投資期間を15年と考えれば失敗してもまだリカバリーできる範囲ではないでしょうか?


いずれFIREを達成するためには、必要となる資産の額を低くするために日々の生活をシンプルにミニマムに抑えて年間支出を減らしていくことが近道になりそうですね。

まとめ


FIREに必要な資産は年間支出額の25倍。年間支出額を減らすことでFIREにより早く近づく事ができます。
FIRE目指して資産を増やしながら、シンプルな生活を心がけて年間支出を減らしていきましょう!

投資は自己責任でお願いします。
自分の資産を守るのはあなた自身です。
このBlogの情報が参考になれば幸いです。
FI(Financial Independence) and be free!!