日経平均株価と緊急事態宣言の発出状況 (2021/5/5更新) - 投資でFI(経済的自立)を目指して自由になろう

f:id:htbariki:20210505142452j:plain

コロナウィルス感染症が世界に広がってから１年が経過しました。いまだ感染が収まらず、感染者数の増加は収まる様子はありません。日本では２０２１年０４月２３日に３回目の「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」が発出されました。コロナウィルス感染症の勢いが収まる事を祈るばかりです。

この状況のなか世界の株式は２０２０年３月に急落した後、値を戻して高値を更新している状態です。日本では「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」の発出が３回目となっています。１回目、２回目の宣言時は日経平均株価は上昇していました。３回目の宣言ではどうでしょうか？

今回は「日経平均株価」と「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」の発出状況に着目してみたいと思います。

新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言の発出履歴

「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」の発出履歴を一覧にしてみました。１回目、２回目ともに「期間の延長」、対象区域の変更が行われています。最終的に１回目は約２ヶ月、２回目は約２ヶ月半にわたり緊急事態宣言が継続された状態でした。

２０２１年４月末に発出された３回目はこの記事を書いている２０２１年０５月０５日時点で１，２回目より短い約３週間となっています。３回目の期間は期間中にGWを含むため、人の流れをどれくらい抑制できたかが感染者数の減少に響いてくると思います。

【１回目】２０２０年０４月０７日発出

期間　　：２０２０年０４月０７日〜０５月０６日 ¹
期間延長：２０２０年０４月０７日〜０５月３１日 ²

実施区域(０４月０７日発出)：埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県及び福岡県
実施区域(０４月１６日発出)：全都道府県 ³
実施区域(０５月１４日発出)：北海道、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、京都府、大阪府及び兵庫県 ⁴
実施区域(０５月２１日発出)：北海道、埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県 ⁵

【２回目】２０２１年０１月０７日発出

期間　　：２０２１年０１月０８日〜０２月０７日 ⁶
期間延長：２０２１年０１月０８日〜０３月０７日 ⁷
期間延長：２０２１年０１月０８日〜０３月２１日 ⁸

実施区域(０１月０７日発出)：埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県
実施区域(０１月１３日発出)：栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県及び福岡県 ⁹
実施区域(０２月０２日発出)：埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県及び福岡県 [^7]
実施区域(０２月２６日発出)：埼玉県、千葉県、東京都及び神奈川県 ¹⁰

【３回目】２０２１年０４月２３日発出

期間　　：２０２１年０４月２５日〜０５月１１日¹¹　

実施区域(０４月２３日発出)：東京都、京都府、大阪府及び兵庫県

日経平均株価と緊急事態宣言の発出状況

日経平均株価のチャートに「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」の発出状況をプロットしてみました。下のチャート中、赤円で囲われている部分が「新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言」の期間となります。

こうしてチャートにプロットしてみると、３回目の緊急事態宣言期間は短い事が分かります。過去２回の宣言状況をみてみると複数回の期間延長が発出されています。今回の３回目についても残念ながら期間延長される可能性は高いと考えています。

日経平均株価を見てみると１回目も２回目も上向きのトレンドの中で宣言が出ている事が分かります。チャートは日足で表示しています。折れ線グラフが５日、２５日、７５日の移動平均線です。

１回目の緊急事態宣言時はコロナショックから株価が戻るタイミングで発令されており、強い上昇トレンドの中で発令されていました。宣言が解除された後も６月１０日前後のピークまで上昇を続けています。

２回目の緊急事態宣言時は大幅な上昇となった２０２０年１１月の後、２０２１年１月０８日から期間に入ります。値動きの幅は大きくなっていますが、変わらず上昇トレンドの中にある状態でした。この期間中２月１６日に３万０４６７円と１９９０年８月１日（3万0837円99銭）以来３０年半ぶりの高値を更新しています。

さて、今回３回目の宣言の期間はどうでしょうか？１回目、２回目と異なり上昇トレンドは弱くなっているように見えます。宣言期間に入る直前の４月２１日には７５日移動平均線を下回る株価が記録しています。１回目、２回目の時のような上昇は難しいかもしれません。

今回（３回目）の緊急事態宣言の期間には多くの会社が決算発表を迎えます。（参考：【決算発表のピーク】国内株式の決算発表ピークは毎年５月１５日頃）GW期間中は市場が閉まっており取引は無い状態でした。GWが明け市場が開く５月６日以降の株価がどう動くか注視していきたいと思います。

【日経平均株価と緊急事態宣言の発出状況】

f:id:htbariki:20210505142442p:plain